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今さら聞けないWordPress WordPress導入のメリットとデメリット

最終更新日:2016/11/17

結構前から聞くのが、「WordPressというのが良さそうだから導入したい」という言葉。実際に導入したほうがいいだろうなと思うので、仕事として受けることも多いのですが、その前に必ずメリットとデメリットについて話すようにしています。

おそらく、一般的な中小企業であればどの会社でも導入するメリットはありますが、デメリットを把握せずに思いつきで導入してしまうと、後から困ることにもなりかねません。WordPressとは何なのかということも踏まえて、ある程度理解しておくことをお薦めします。

WordPressは単なる便利な道具。

WordPressの導入で最もよく勘違いされるのは「WordPressを導入しさえすれば上位表示される」というものです。あらかじめ言っておくと、WordPressにそんな魔法のような能力はありません。

もう一つは、「WordPressはタダだからホームページを安く作れる」というもの。WordPressそのものは無料で配布されているものですが、開発にはそれなりにお金がかかります。実際のところ、単なる企業の紹介サイトを作るならWordPressを入れない方が安いこともあります。

よくも悪くも、WordPressは単なる便利な道具に過ぎません。企業サイトを作るとして、それをどういう形で運営するかが最も重要なことだということです。

そもそもWorPressとは何なのか

おそらく、これからWordPressを導入したいと考えている人の大半は、WordPressがいったい何なのかをあまりよく知らないと思います。(知っていたらごめんなさい)

別に細かなところまで知る必要はないと思いますが、漠然とした理解はしておいたほうがいいかもしれません。

1.ウェブサイトはサーバーにあるHTMLファイルを見ているだけ

ちょっと原理的な話になりますが、今この記事をどうやって読んでいるかということを考えてみてください。

パソコンでファイルをダブルクリックすると、ファイルが開きます。ただ、それを読み込むソフトがないと、ファイルを開くことができません。ウェブサイトのファイルは通常HTMLという形式で書かれたもので、これをまともに見るためには専用のソフトが必要です。これがブラウザと呼ばれるもので、Internet EdgeやGoogle Chrome、Fire Foxといったソフトになります。パソコンやスマホに当たり前のように入っているので気にすることはないかもしれませんが、ウェブサイトを見るということは、ブラウザを使ってHTMLファイルを開いていることと同じことなのです。

もう一つは、ファイルはどこにあるのかということです。

通常、HTMLファイルはデザイナーがパソコン上で作ります。そして、これをサーバーと呼ばれるハードディスクの中に入れます。サーバーはだいたい24時間インターネットにつながりっぱなしで、誰でも閲覧できるようになっていますから、いつでも見ることができるというわけです。

サーバーは知識さえあれば誰でも構築できますが、手間やセキュリティを考えるて、月においくらで借りるのが一般的です。

つまり、ウェブサイトを見るというのは、サーバー上にあるHTMLファイルを、ブラウザを使って開いているということになります。

ウェブサイトの仕組み

2.WordPressは、サーバー上でテキストや画像を管理するソフトウェア

いきなり面倒な話をしましたが、今度は見るほうではなく、作る方の立場になって考えてみます。

作る方は、HTMLファイルを1枚1枚作ってサーバーにアップロード(転送)します。つまり、会社のウェブサイトを作りたいとなると、少なくとも数枚からのHTMLファイルを作ることになり、多い場合は100枚を超えることもあります。

また、最新のデータは常にサーバー上にあるため、修正する場合はいったんサーバーからデータをダウンロードして、修正した後に再度サーバーにアップロードするという手順を踏みます。

たかだか従業員の人数を変更するのに何千円もの費用がかかるのは、こうした作業が必要になるからです。

WordPressは、そもそもHTMLファイルを作るという仕組みでなく、サーバーに格納されたデータベースを自動的にHTMLファイルにするという仕組みです。サーバーにデータた画像を入れたり、消したり、修正したりと、一連の作業を全部サーバー上で行うことができます。これをCMS(COntents Management System)といいます。

このため、WordPressを導入すると、単にサーバー上にテキストデータを入れるだけで、(つまり、ブログみたいに単に記事を書くだけで、)簡単にHTMLファイル(正確には違いますが)ができるということです。

WordPressの導入メリットは、HTMLに書かれているテキストファイルや画像ファイルなどを総合的に管理することで、いろんなデータを適宜使えるようになるということになります。

WordPressとSEOの関係

WordPressを導入しさえすれば上位表示されるというのは勘違いですが、WordPressを導入することがSEOに有利であることは間違いありません。

WordPressは、単に記事を書くだけでHTMLファイルが作られます。いちいち何千円、何万円を支払ってページを追加する必要がないので、その気になればいつでもHTMLファイルを追加できます。SEO的にはファイルの数が多いに越したことはありませんから、その分だけ有利になります。

ただ、記事の内容がコピーだったり、文字数が極端に少なかったり、テーマと関係のない記事だったりすると、SEO的に何の意味もないことは言うまでもありません。

WordPressの開発は案外大変

WordPressはGPLライセンスで、誰でも導入できて、誰でも修正を加えることができて、誰でも公開、販売ができます。(無料なので売る人はいませんが)

そのため、普通に制作するよりも安いと思う人も多いのですが、そんなことはありません。

まず、WordPressの導入そのものに多少の知識が必要です。サーバー環境が整っていなければ導入はできませんしデータベースの構築も必要です。WordPressを導入したといっても、初期設定の段階でインデックスされないようにしていたため、いつまでたっても検索エンジンに登録されないということも日常的にあります。

そして、トップページの構築、画像制作、テーマファイルの作成など、初期の段階でやることはたくさんあります。

加えて、WordPressはPHPというプログラミング言語で作られており、ウェブ制作環境もPHPの知識がないとまともに作ることができません。

さらに、WordPressには独自の仕様があり、制作にも一定のルールがあります。これを把握して制作しないと、違う業者に修正を依頼するときに余計な経費がかかってしまいます。

そして、何といってもセキュリティが抜けていると、簡単にハッキングされてしまうことが最も重要でしょう。WordPressのセキュリティは決して強固とは言えず、プラグインもセキュリティがゆるいことが多いため、セキュリティホールはよく発見されています。

この場合、その都度バージョンアップをすることになるのですが、WordPress本体をアップデートしたらプラグインが使えなくなった、最新のWordPressにするのにPHPのバージョンが合わないといった不具合が生じることがあります。

これを解決するにも専門知識が必要で、いうほどお手軽なものではないのです。

それでもWordPressは導入した方がいい

WordPressのデメリットを大まかに書くと次の3点です。

  1. 開発費用が結構かかる
  2. セキュリティ維持のため、定期的なプログラム更新が必要
  3. 作ったら終了ではなく、ランニングコストがかかる

単にHTMLファイルを作ってサーバーにアップロードしたら終わり、ということはなく、新たなセキュリティホールが見つかるたびに対応する必要があるため、思ったより費用がかかるという認識は必要でしょう。

しかし、それでもWordPressを導入したほうがいいというのは、他のCMSに比べて開発費用が比較的安いこと、そもそもCMSがSEOに対して有利であることが挙げられます。

良質な記事をこつこつ書いていけば、それは会社にとって大きな財産になります。いちいち広告を打たなくても、自動的に集客をしてくれる強力なツールになり得ます。

WordPressを導入しただけでは何の意味もありませんが、正しいSEO対策を取ることによって、会社の収益につながる可能性は高いといえます。

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